シドニー大学がナノテクノロジーの安全性を調査、新たなフレームワークづくりを模索中。

シドニー、オーストラリア

シドニー大学のオーストラリア科学技術協会(AINST)では、食品から医薬品まであらゆる分野で使用されているナノ粒子の安全性に関する研究を行っている。

先日、同大学のランチタイムセミナーにて、AINSTの保健医学テーマリーダーで、ナノ粒子安全性の専門家であるDr. Wojciech Chrzanowski博士による講演が行われた。

University investigates nanotechnology safety
-Safety of nanotechnology addressed by researchers-
31 March 2017   The University of Sydney

それによると、ナノ粒子はドラッグデリバリーシステム(DDS)のような新しい医薬などへの有用性がある一方、その原因が十分にわかっていないが、何らかの関連の可能性があるとされている健康への影響にも着目し、ナノ粒子の暴露に関する研究を進めているとのこと。

とくに、非常に低濃度のナノ粒子への暴露に関してより多くの研究を行う必要があると述べており、より安全性を重視した医薬製剤、食品、薬用化粧品を将来的に使用することができるナノ毒性試験の枠組みを形成することを目指しているとのこと。

AINSTでは、シドニー大学をナノサイエンスの多分野の先端研究に向かって進めようとしている。その中で、ナノ粒子の安全性に対する上記研究の取り組みは、より持続可能なナノテクノロジー産業への道を開くとしており、今後の研究動向に注目される。