Helmholtz-Zentrum Berlin(HZB)のプレスリリース(2018.7.5)によると、HZB、カリフォルニア工科大(Caltech)、ケンブリッジ大、フラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所、イルメナウ工科大学からなる国際的研究チームが、太陽光による直接的な水分解法での水素生産効率を19%に引上げることに成功したとのこと。
New world record for direct solar water-splitting efficiency
Hydrogen will play a central role as a storage medium in sustainable energy systems. An international team of researchers has now succeeded in raising the efficiency of producing hydrogen from direct solar water-splitting to a record 19 per cent……
[July 5, 2018] News and press releases of Helmholtz Zentrum Berlin Website.
具体的には、フラウンホーファーISEで開発されたタンデム型III-V半導体太陽電池の最表面の耐腐食層を反射防止性能に優れる結晶質の二酸化チタン層に置き換え、さらに水分解反応触媒のロジウムナノ粒子を付与。ここで用いたロジウムナノ粒子は10nmと極微細で、光学的にほぼ透明を実現し、効率向上に寄与したとのことである。
得られた効率は19.3%と、理論上の最大効率23%に迫る勢いである。