リコー（ricoh.co.jp）は、インクジェット技術によるリチウムイオン二次電池の製造技術を開発した。
本技術では、リチウムイオン二次電池の主要構成部材である正極、負極、セパレーターの材料をインク化して、インクジェット技術を用いこれらを積層印刷することで、任意の形状に二次電池を製造することができるとのこと。
世界初、インクジェット技術による二次電池の新たな製造技術を開発
～IoTデバイスやウェアラブルデバイス向けに、自由な形状で電池を製造することが可能に～
2019年1月29日 株式会社リコー プレスリリース
IoT社会の進展には、さまざまな性能、形状の電子デバイスが必要で、電池についても多種多様な形状、性能の二次電池が求められている。
IoT時代の到来で、安価に電子デバイスを生産可能な、プリンタブルエレクトロニクスに対するニーズが高まっている。ナノ粒子材料は、プリンタブルエレクトロニクスの重要部材であり、IoTの普及にナノ粒子が貢献しているといえるかもしれない。そもそもIoTは私たちの生活をどう変えていくのか、身近な例として、近未来のコンビニの姿を予測してみた。
2016-10-11 05:25
しかしながら従来の二次電池製造工程では、多種多様な電池を製造するためには製造ライン増設や品種切換の工程作業等が必要となるため、現実的には多品種少量生産は難しく、またコスト高となってしまう。
このため、多品種生産に優れたインクジェット印刷法への期待が高まっている。
インクジェット印刷法で電池が製造できるようになれば、近い将来自由な形状の電池を製造できるようになるだけでなく、印刷法による電子デバイス製造プロセスと一体化させて、オンデマンドに電池を組み込んだ電子デバイスを製造できるようになるだろう。
同社によると、2019年度より本技術で製造した電池部材を電池メーカー向けに提供、また本プロセスを用いた製造提案を併せて開始するとのことである。