大学生のうちにやっておいてよかったこと

New York

大学生時代は、行動範囲を自分で広くできるだけでなく、考え方が比較的柔軟で感受性が強いため、人生の中でも自分の幅を広げ、成長するのにぴったりの時期です。この時期にいろいろな出会いや経験をして、多様な考え方を身につけてください。

そして自分が常識と思っていたことが、自分以外の人にとっては必ずしも常識でないということを実感してください。一人一人常識が異なり、価値観も異なることを実感してください。

すると、自分の考え方に広がりが出てきます。自分の価値観をしっかりもった上で、自分の価値観を他人に押し付けず、他人の価値観を尊重できるようになります。そして、他人の良いところを素直に認め、自分の常識や価値観を必要に応じてアップデートすることができるようになります。それが、多様性を身につけることであり、自身が成長することでもあります。

ただ、突き詰めると、上記の文章も価値観の押し付けになるかもしません(笑)。

「やっておいてよかったこと」として、私自身の経験に基づく感想にとどめています。参考にしていただければ幸いです。

(この記事は、2013年に会員サイトに記載の内容を一部抜粋、要約しています)

「わたしは、世界中の研究者たちと一緒に仕事をしてきた中で、常識だと思っていたことが常識でなないことに気づいた。ある時、彼らと議論して話が平行線になり、理解できずに苦しんだこともあった。でも根底にある哲学や考え方を知り、お互いに理解しあえるようになり、わたし自身の考えの幅が広がった」
2013.7.23 大学生のうちにやっておいてよかった5つのこと
(ナノ粒子応用研究会 会員サイト)

海外に行く

日本でもいろいろな価値観の人がいますが、海外に行けば日本より多くの価値観が異なる人に出会えるでしょう。私自身、学生時代にバックパッカーとして世界中を旅しましたが、多様な人々に出会い、自分の中でいちばん価値観が広がった時期でした。

世界中を旅する中で、自分と向き合い、これからの「世界の中での自分」を考える良いきっかけになりました。また、海外から日本を客観的に見ることができるようになったのも大きいです。視野を広げるだけでなく、視点を変えることの大切さも知ることができました。

また、海外に長くいると、語学に対する考え方も変わります。学生時代に英語、独語、仏語を勉強していましたが、どれも趣味の延長みたいなもので、何年かけても中途半端なレベルでした。しかしいざ海外で生活して必要に迫られると、語学力は短時間で伸びるのだと悟りました。

ですから、もし本気で語学力をつけたければ、必要に迫られる環境に身を置くのが上達の近道です。海外の大学院に行くとか、留学するのもよいかもしれません。

たくさんの人に会う

大学時代はできるだけたくさんの人に会うようにしていました。クラブやサークルを通して他の学部の人たちと出会ったり、アルバイト等を通して他の大学や社会人の人たちと知り合いになっていました。また、国内外を旅することで、世界中のいろいろな人々と出会い、考えを広げていました。

社会人になると仕事関係の出会いが多くなるので、ある意味限定されてしまいます。学生時代は、できる限りいろいろな人に会うようにしてみてください。

一生の友人をつくる

卒業から何十年たった今でも、大学時代の友人とのつきあいは続いています。

途中、お互い家庭をもって忙しくなりなかなか会えなくなっても、時期が来ればまた学生時代のようにつきあっていける、そんな一生の友を大学時代にぜひつくってください。

勉強する

大学生に限らず、社会人になっても一生勉強していくことが大事なのですが、大学生のうちに勉強できることはやっておきましょう。

勉強をあまりしていなくて後悔することはあっても、勉強をしすぎて後悔したという話は、少なくとも(私も含めて)私の周囲では聞かないです(笑)。また、専門だけでなく、周辺領域や、専門外の領域にも興味をもって接することが大事です。

本をたくさん読む

私は学生時代に5千冊以上の本を読んできました。社会人になってからも本の虫で、学生時代よりもペースは落ちましたが一年に百冊は読んでいます。一冊の本を読むのは、一人の人に出会ってその人の考えを聞くのと同じような効果があると思っています。

社会人になってから本を読み始めてもよいですが、学生時代にできるだけたくさん読んでおくことをお勧めします。学生時代に本を読む習慣づけをしておかないと、社会人になってから本を読み始めて、習慣にするのはかなり大変なことのようです。

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