ナノクレイ(粘土鉱物ナノ粒子)

ナノクレイとは、粘土鉱物ナノ粒子の総称で、狭義では層状鉱物のケイ酸系ナノ粒子のことを指します。工業的には、主にクレイ系ナノコンポジット材料のフィラー用途として用いられています。

代表的なクレイ

モンモリロナイト(montmorillonite)

代表的産地である、フランスのモンモリヨン(Montmorillon)地方が名前の由来である。日本でも群馬や山形、新潟、岡山など各地で膨潤性に優れた良質のモンモリロナイトが産出する。

モンモリロナイトは化学式 (Na,Ca)0.33(Al,Mg)2Si4O10(OH)2・nH2Oで表される厚み1nm程度のシートが何層も重なった層状化合物で、シートとシートの間に容易に水やカチオン性物質を取り込んでイオン交換、膨潤することができる。

この性質を応用し、ナノ複合材料(ナノコンポジット)のフィラー用途として用いられている。樹脂中でも層間剥離を起こし、1層の平板状ナノ粒子として樹脂中に分散させることができるので、機械的特性やガスバリア性に優れた透明性の高い樹脂フィルムを得ることができる。

ナノクレイの用途

ポリマーナノコンポジットのナノフィラー、イオン交換材、乳化剤

ナノクレイの販売メーカー等

クニミネ工業株式会社(KUNIMINE INDUSTRIES)

カネサン工業株式会社(Kasanen Industry)

水澤化学工業株式会社(MIZUSAWA INDUSTRIAL CHEMICALS)

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