ナノ顔料(着色ナノ粒子)

ナノ顔料とは、従来の微粒子顔料よりもサイズが小さい、ナノ粒子サイズの顔料の総称である。

ナノ粒子サイズとは、1-100nmの大きさの微粒子サイズです。

ナノ粒子とは、ナノメートル(百万分の1ミリメートル)オーダーのきわめて微小な粒子です。 素材をナノサイズ化することにより、さま...

顔料をナノ粒子化すると、

透明性が出てきます。ナノ粒子化により、顔料表面の光散乱が抑制されるからです。また、彩度も向上するでしょう。散乱が抑制されるということは、くすみを抑えて顔料本来の鮮やかさが出てくるからです。

ミクロンオーダーでは光を透過しにくかった顔料でも、ナノ粒子にすると透明性と彩度が得られるので、光学フィルターなどに応用できるでしょう。

これまで樹脂にミクロンサイズの顔料を分散させても透明性の低いフィルムしか得られなかった場合でも、ナノ顔料化によって透明度の高いフィルムが得られる可能性が出てきます。

また、これまで顔料が大きくてできなかった微細な印刷にも対応できるようになります。例えばナノ顔料化により、インクジェットプリンターのノズル径を小さくすることができます。

一方で、ナノ粒子化により透明になるということは、顔料の隠ぺい力が落ちてきます。

したがって、隠ぺい力を得るためには、従来の大きなサイズの顔料を使うか、酸化チタンや硫酸バリウムのような散乱材を適宜使用する必要があります。このため、酸化チタンや硫酸バリウムといった白色の体質顔料に、ナノ顔料をまぶして発色性や隠ぺい力を得る方法が一般的になされています。

また、ナノ粒子化により顔料どうしが凝集しやすくなるので、ナノ顔料の分散安定化が必要になってきます。

溶媒中にナノ顔料を分散させるには、従来のナノ粒子の溶媒中への分散理論、分散手法が応用できるでしょう。

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